日本酒MEMO

簡単な言葉でお酒を紹介するための自分用のメモです。

協会7号酵母とは

通称「K7号酵母」「真澄酵母」。

《特徴》
発酵力が強くオレンジやバナナのような華やかな香りを出す。発酵力が強く、酒質が優秀で食中酒に向く。

吟醸香の強さは協会9号ほどではないが、吟醸酒の発展に大きな役割を果たした酵母である。吟醸酒から普通酒まで幅広く適するとされる。



近代酒質の基調とも呼ばれ、これから派生した「7号系酵母」も多く存在し、遺伝子鑑定をしたときに同種と識別される酵母群を「K-7グループ」と呼ぶ。
1946年(昭和21年)に長野県諏訪の『真澄』の醪から分離された。

真澄は昭和18年の全国新酒鑑評会で第1位になり、昭和21年には春の全国新酒鑑評会と秋の全国清酒品評会の両方で1位から3位までを独占し、以後全国の酒造場で使われるようになった。
当時、戦後の食糧難から鑑評会への出品酒は精米歩合70%以上との規制がかけられたが、その精米歩合帯で活躍したのがこの酵母だった。

協会7号は現在、清酒製造現場の過半数で使用されている清酒用酵母で最も使用される酵母。

醗酵力が強いため次第に普通酒に使用されるようになり、現在では吟醸仕込みには使われなくなってきている。

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